日本渓流釣連盟設立趣意書
近年渓流釣りがますます盛んになってまいりましたことは、愛好者の一員として同慶にたえないところであります。
しかしながら、釣り人の増加に対して、釣り場の荒廃と釣魚の減少は目にあまるものがあり、あらためて、この釣りの正しいマナーの普及が希求されます。
一方、釣り人自身のこうした自覚、啓蒙とともに、関係各官庁、漁業組合、さらに職漁者との話合いをすすめることによって、荒廃していく釣り場をまもることも、私たち渓流釣り愛好者にとって、これからの課題と思われます。
こうした環境下にあって、至難といわれたヤマメの人工孵化事業が、ようやく見通しがたつようになったことは、せめてもの明るいニュースといえましょうが、これとても河川管理を含む、多くの問題を前提として、はじめて活用されることであります。
こうした渓流魚の生息環境をはじめとした諸々の障害の対策は、当然公共の手によって行なわれるべきものであるにしても、一日も早くその促進をはかり、渓流魚の増殖と釣り場の保護をはかるためには、現在各地に散在している熱心な渓流愛好者の意思を統一し、釣り人の立場からの側面的活動の要が痛感されるしだいです。
ここに、有志の渓流釣り団体が相寄って「日本渓流釣連盟」を組織致しました。以上の趣旨を充分ご理解のうえ、なにとぞ積極的なご賛同をたまわりますようお願いするしだいであります。
1970.10.28